ズッキーニ

 

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①作物特性

ズッキーニはイタリア野菜のひとつですが、洋食だけでなく様々な料理に向いていることから、近年特に注目されている野菜です。つるの伸びないカボチャの仲間で、栽培するのに広い場所が必要なく、プランターでも栽培できる手軽な野菜です。アブラムシとうどんこ病に対して予防が必要ですが、その他は特に難しい管理はありません。生育が早く、特に果実の肥大速度が速いことから、とり遅れに注意が必要です。また人工授粉のために数株以上作ることもポイントです。

②畑の準備

畑にはあらかじめ1m²当たり堆肥2kg、苦土石灰100g、化成肥料50gを施し、よく耕しておきます。幅90cmのうねを立てます。うねの高さは15 cm位が最適ですが、排水の悪い畑ではもう少し高いうねを立てるとよいでしょう。マルチを張ると雑草防除と地温確保、土壌水分保持に有効です。アブラムシの飛来をできるだけ少なくするためにシルバーラインの入った黒マルチが特におすすめです。

③タネまき・育苗

発芽温度が25~30℃と比較的高いので、暖かくなってからまきましょう。直接畑にタネをまくこともできますが、通常ポットにまいて苗を育てます。

直径10~12cmのポットに市販の育苗培土をつめ、深さ2cm位のまき穴をあけ、タネをまきます。タネはポットに2~3粒くらいが目安です。土をかけて上から軽くおさえ、日当たりの良い場所で育てましょう。

本葉が出たら間引きをして、ポットに1株にします。育苗中に肥料が切れることの無いように薄めの液体肥料をやると良いでしょう。

④植えつけ

本葉3~4枚の頃に株間90cmで植えつけます。
深植えを避けてうね面と同じ高さになるようにポットがすっぽり入る位に植え穴をあけ、根鉢をくずさないように注意して植えます。天気がよく、風の弱い日に植え付け、その後しっかりと水をやりましょう。

植えつけた後、遅霜の恐れがあるときはホットキャップなどを利用します。

⑤管理作業

節間は非常に短いとはいえ、徐々に伸び上がり、茎が倒れる場合があります。しっかりとした支柱を1本添えると安定し、風などの被害を受けにくくなります。生育初期は特にアブラムシの被害を受けやすいので、農薬などを適切に使って予防しましょう。

生育が良いとマルチの外まで葉が張り出します。降雨での泥の跳ね上がりで病気になりますから、マルチの周辺に敷きわらをすると効果的です。

雄花よりも雌花の方が先に咲き始めます。生育初期は雌花しか開花しないので受粉できず、果実が肥大しないで終わってしまいます。しかし開花当日か翌日に収穫して、この小さな幼果は十分にズッキーニの味が楽しめます。

また花の咲く前の蕾を早朝に摘んで調理に用いることもできます。花の中にチーズなどの具材を詰めたフリットなどに最適です。

雄花が咲き始めたら、雄花の花粉を雌花に人工授粉させてやると着果が確実になります。人工授粉は早朝に行うのがポイントです。またタネをまく時期をずらした数株を植えつけると人工授粉用の雄花が不足することがなくなります。

⑥追肥

果実が成り始めたら1株当たり30gの化成肥料を施します。追肥は株の状態を見ながら7~10日間隔でやります。

⑦収穫

雌花が開花し、人工授粉してから4日前後で長さ15~20cm位の収穫できるサイズになります。

収穫は株を傷つけないようにハサミで切りとって収穫します。
気温が高いと肥大も早いので注意が必要です。収穫が遅れるとたちまち果実が大きくなります。とり遅れた果実も料理に使えますが、株の勢いがなくなって連続して着果しなくなります。

収穫適期の果実は約20cmの大きさです。

⑧その他の管理

収穫が始まるとうどんこ病が発生しやすくなります。農薬を適切に使って防除しましょう。