トウモロコシ

 

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①作物特性

スィートコーンはトウモロコシの仲間のひとつで、栽培が容易で広い場所も必要ありませんので、手軽に楽しめる野菜です。しかし栽培にあたって注意しなくてはいけないのは、スイートコーンを栽培している畑の近くにデントコーンなど飼料用のトウモロコシが栽培されていて、それらの花粉が受粉するとスイートコーンの粒が硬くなり、甘みが低下することです。また、ホワイト系のスイートコーンの近くにイエロー系の品種やバイカラー品種が栽培されていると、白い部分の中に黄色の粒が混じった状態になります。このようなことを専門的にはキセニア現象といいますが、スイートコーン栽培では、このように近くに他の品種がないことを確認し、色々と種類を栽培するときはなるべく離してそれぞれはまとまるように畑の配置を考える必要があります。その他にはアワノメイガの発生と鳥による食害が栽培上の注意点です。

②畑の準備

お互いの花粉が充分かかり合えるよう、畑は細長くするのではなくてかためるように考えましょう。

植えつけの約2週間前には1㎡当り堆肥2kgと苦土石灰120gを施し、よく耕しておきます。その後、植えつけ前に化成肥料を1 ㎡あたり120g施し、幅90cmのうねを立てます。排水のよい畑での生育がよくなるので、深く耕すとよいでしょう。

雑草防除、地温確保と土壌水分保持のためにマルチをして栽培することをお勧めします。

③タネまき:畑に直接タネをまく場合

1cmの深さに1ヶ所3~4粒タネをまき、土をかけて軽く鎮圧します。

タネを野鳥に食べられないように工夫して鳥避けをしましょう。

発芽して本葉3~4枚になったら、生育のよい株を残して1本に間引きます。間引きはハサミで地際部あたりを切り取ります。

④タネまき:苗を育てて植えつける場合

直径9cm程度のポットに市販の育苗培土を8分目までつめます。深さ2cm位のまき穴を3~4ヶ所あけタネをまきます。タネは1粒ずつまいて土をかけて上から軽くおさえます。日当たりの良い場所におき、防虫ネットなどをかけて鳥避けにすると良いでしょう。

発芽して本葉が開いたら間引きをし、ポットに元気の良い株1本を残します。間引きにはハサミを使い、根元を切りとります。

タネまきから約20~30日、本葉3~4枚で草丈20cm以下の苗を定植します。ポットがすっぽり入る位に植え穴をあけ、苗を植えつけます。植えつけた後はしっかりと水をやりましょう。

⑤追肥・中耕・土寄せ

1回目の追肥は草丈40~50cm、葉数6~8枚の頃です。1㎡あたり化成肥料を40g施します。これは、大きな実をつける体をつくるための肥料です。この時うね間を軽く耕し、マルチをしていない場合は株元に土寄せを行います。

2回目の追肥は雄穂が出てきた頃、1㎡当たり化成肥料を40g施します。これは実を大きくするための肥料です。株元への土よせは、除草効果や根の発育を助け、追肥の効果を高めます。根を痛めやすい時期なので軽めに行います。

⑥その他の管理

スイートコーンは生育するにつれて、株元から小さな枝(分けつ)が発生してきます。

分けつは根の量を増やし、葉面積が多くなることから、実を大きくする働きがあります。また倒伏防止にも役立ちますので、分けつを除去する必要はありません。

雄穂が出始める頃からアワノメイガの発生が見られます。適切に農薬などを使って防除しましょう。

雌穂の絹糸が出てきてから収穫まで、土壌が乾燥しないように注意しましょう。乾燥している場合は必ず株元や通路などにかん水してください。

雌穂が肥大を始める前には釣り糸を張り巡らすなど、鳥による食害対策をしておきましょう。

⑦収穫

スイートコーンは収穫が早すぎると糖度がのらずに甘みが足りません。一方、とり遅れると粒のしなびや糖度が低下します。収穫適期は受粉後20~25日後くらいで、絹糸が褐変した頃です。雌穂の先端の皮をむいて粒の色や大きさを確認してもよいでしょう。収穫後は数時間で糖度が低下します。採れたての味が格別ですが、すぐに食べないなら冷蔵庫で保存しましょう。