タネの品質検査技術

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はじめに

トーホクでは商品となるタネについて、発芽検定、成苗検定、純度検定、病理検定の4種類の検定を行っています。
清原育種農場内にある検定室はタネの入出庫を管理するみずほの総合センターと連動して全ての商品の検定を受け持っており、専任社員が検査実験や調査を担当し、同じ建物内に勤務する作物担当者と情報交換しながら検査精度の向上に努めています。
社内ではあまり目立たない部署なのですが非常に重要な業務ですので、今回はトーホクで行われているそれぞれの検査内容についてご紹介したいと思います。

① 発芽検定:正常に発芽するかどうか

シャーレなどにタネをまき、品目ごとに定められた条件・日数において正常な発芽をする種子粒数のパーセントで表します。この検定方法は国際的な検査方法に基づいて行われます。
さらに一般的な想定を超えた保存環境を再現し、タネの持っている発芽力を厳しく評価するシステムが導入されています。

(写真は一部撮影のために光条件を変更してあります)

② 成苗検定:正常に生育するかどうか

成苗検定では、セル苗やポット苗の状態まで育てて調査します。ロットごとに成苗までの栽培試験を行うことで、しっかりと充実したタネであることを確かめるのです。
また、検定が季節の環境制限を受けないよう、人工的な光や温度を制御できる育苗施設も利用して行っています。

③ 純度検定:DNAレベルでの検査、また実際に栽培して確認

タネが確実にその品種で、その特性にまちがいないことを短期間で正確に証明するため、品種の持つ固有のDNA情報を解析します。犯罪捜査や法医学などで使われる最新の分子生物学的手法を野菜などに適用した、トーホク独自の検定技術のひとつです。
また海外試験圃場などで実際に栽培を行い、ロットの純度を保証します。いずれも季節に制限されない検定ですから、新商品の対応などが速やかになされます。

④ 病理検定:無病で、安全で安心できるものであるかどうか

タネが無病であることを実験的に調査します。植物病原菌の取り扱いは非常にむずかしいので、高度な専門的教育を受けた研究者が担当し、出入りを厳しく制限した制限区域の設定や、拡散しない閉鎖系温室などの最新施設を整備して検定にあたっています。

安全・安心が求められるニーズを受け、深刻な病害や、遺伝子組み換え作物でないことなど、特に重要な項目については国内外の検査機関に委託し、より客観的な結果をお示しできるようになっています。

トーホクのタネの信頼を更に高めるために

商品であるタネは、表面から見ただけで発芽力や品種特性などがわかるものではありません。
ですから、厳しい基準を設定し、徹底した検査をくり返す必要があるのです。
トーホクのタネを引き続き信頼して手に取っていただくためにも、私たちは今後も研究を続け、確実な結果を迅速に判明させてさらに品質を向上させたいと考えています。