商品絵袋へのタネの袋詰めについて

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はじめに

今回はタネを品目ごとのパッケージに詰めて商品として完成させるまでの工程をご紹介します。
この工程で最も重要なことは、精選された高品質の種子の品質を劣化させずに充填させることです。その対策として充填室はもちろんのこと、自動倉庫から充填室に移動する場所も含めて、すべての作業空間は温度・湿度が制御されており、商品絵袋に詰められるまでに種子が外気と接することがない建物構造になっています。また季節性の高い商品ですから、限られた期間内に多数の商品を準備集積しなくてはなりません。当然のこととして混入や詰めまちがいが決して起きないように作業手順が細かく決められ、これら一連の作業が行われています。生き物であるタネを高品質な状態を維持しながら、いかにしてお客様に手に取っていただけるような美しい商品パッケージに詰めているかをご理解いただければと思います。

ホッパー室

商品管理部で精選され、自動倉庫で保存してある種子を出庫前に発芽検定にかけ、規定値に合格していることが確認された種子が自動倉庫から運び出されてきます。

商品管理部で精選され自動倉庫に搬入されていた種子はその上層階で搬出され、充填室用のホッパー室に運ばれます。この搬出通路部分も含めて温度・湿度管理区域です。

充填室の上層階にあるホッパー室。一つのホッパーには1500ℓ入るようになっています。また下の階で充填する種子袋と商品が相違ないことを確認するため、カメラが取り付けられています。

この作業を受け持つのは部内で最も経験のあり、タネの種類を品種レベルでも確認できる社員です。それでも万一の投入まちがいを防止する目的でバーコード認識機能が付けられており、充填される種子のミスは起こらない仕組みになっています。

充填室

各充填機はそれぞれ担当する専任の作業者がいます。自分の持ち場の機械のクセを熟知しています。その日によって変わる充填種子の種類などによって、機器の微調整をして作業を進めます。糊付け圧着の加減なども細かく調整しますので、タネがこぼれるような不良品が出ることはありませんが、わずかでも圧着不良が起こっている袋はちゅうちょなく廃棄されます。

商品充填に当たっては、規定量の種子量が充填されているかの確認がなされています。その他にも決められた期間内に大量の商品を袋詰めするので、時間ロスが無いような工夫とまちがいのないような手順や取り決めなどが細かく決められています。

草花の中には微細種子がありますが、そのような商品は二重包装がなされています。

充填する品目が切り変わる時は、それまでの種子が混入しないように充填機の分解清掃がなされます。徹底的なクリーニングがなされることで、袋詰め工程での種子の混入を防いでいます。

仕分けと保管

充填された商品パケージはラインを流れて集積室に届けられます。

ここで商品ごとに仕分けられ、一時貯蔵庫に搬入されます。

集積された商品パッケージ。一旦別棟の自動倉庫に仮置きされ、この後各お得意様別にピッキングされて発送されます。

検査と出庫

機械の不調から糊付け圧着が不十分なもの、印字に乱れのあるのなどの不良品が発生することも時としてありますが、ひとつひとつを職員が手にして検品されたもののみが商品となります。また機械士が定期的に抜き取り、規定量の種子が入っているかを確認します。そしてこの後、サンプルが抜き取られ最終的な発芽検査にまわされます。

おわりに

商品絵袋への種子の充填と集積を受け持つのは、みずほの総合センターの業務1部です。規定量の種子を間違えることなく決められた期日までに集積するという、できて当たり前の事と言われればその通りなのですが、それをやり続けることは決して簡単なことではなく、実は難しく根気を要することです。しかしメンバー全員が毎日ひとつひとつのことに手を抜かず取り組んでいるからこそ、毎年トーホクは皆様に商品を送り届けることができるのです。作業場の温度・湿度の管理や機械の整備、各自の持ち場の整理整頓と清掃の徹底、作業工程でのいくつものチェック、どれ一つとして妥協せずに日々の業務に当たれるのは、商品である種子の品質を維持し、充填したきれいなパッケージを作れば、必ずお客さまが手に取ってもらえ、そしてまかれたタネが順調に生育することが想像できるからです。トーホクのタネはそういう商品です。