エゴマ

 

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①作物特性

エゴマはシソ科の野菜です。香りがよいので葉を焼肉料理に利用したり、エゴマ油がα-リノレン酸を多く含むことからドレッシングに利用したりと、健康ブームに乗って人気の高まっている品目です。地方によっては「ジュウネン」と呼ばれることもあり、乾煎りしたエゴマを使ったえごま味噌を食べると健康的で十年長生きできるとの言い伝えもあります。地力の低い土地でも生育する強健さがあり、栽培は容易です。

②畑の準備

エゴマは肥料分を吸収する力が優れていますので、最初から肥料をたくさん入れると草丈が大きくなり倒れてしまいます。一般的な元肥量は1㎡当たり堆肥2kg、苦土石灰100g、化成肥料70gですが、前作の肥料分が多く残っている場合などは調整が必要です。

③タネまき

ポット育苗しても良いですが、畑に直接まくこともできます。1cm位の深さに1カ所に5~6粒タネをまきます。軽く手で鎮圧し、ていねいに水をやります。

発芽には5~7日かかりますから、発芽までは乾燥させないよう注意します。

④管理作業

生育に合わせて順次間引きを行い、本葉3~4枚の頃までに一本立ちにします。

最後の間引きの時に軽く株元に土寄せをします。

⑤葉の収穫

草丈が50cm以上になったらやわらかそうな葉を摘んで収穫します。摘み過ぎると株が弱るので、注意します。株の状態をみて追肥をし、水やりをしましょう。

⑥エゴマ種子の収穫

10月に入り、葉が枯れてきたら種子がこぼれないうちに刈り取ります。雨のあたらない所に立て掛けて乾燥させ、天気の良い日にシートの上などに置いて棒で叩いたりして種子を集めます。最後に篩(ふるい)などを使って種子をふるって、更に4~5日陰干しして充分乾燥させてから容器に入れて保存します。