ネギの病気・害虫・生理障害 小 大 文字サイズ 葉枯病病気【葉枯病】梅雨や秋雨など多湿時に発生する病気です。葉の先端は褐変して枯れ、葉の中心部では楕円形の病斑や黄色のモザイク状の斑点が見られます。生育後半の肥料切れした株、逆に過繁茂の株によく発生しまので、適量の追肥で草勢を維持するようにします。更にうね間や株間を広くして風通しを良くすることも効果的な対策です。 白絹病病気【白絹病】水浸状となった株元地表面が白い絹糸のように見える病気です。激発すると株元から腐敗が進行し倒伏します。排水の良くない畑で、また夏から秋にかけて雨が多く土壌水分が多い時に多発します。病原菌は畑に残りますので、発見次第畑から取り除きます。 黒腐菌核病病気【黒腐菌核病】気温が10~15℃で発生する病気で、秋から翌春にかけて発病します。葉先が黄変し、その後地ぎわ部が腐敗して枯死します。病原菌は土中に残るので、被害が激しい畑は数年以上ネギやタマネギの作付けをやめる必要があります。さび病病気【さび病】葉にオレンジ色の盛り上がった斑点ができる病気。春は5~6月、秋は10~12月の比較的低温で雨の多い時期に多発します。生育が衰えた株が侵されやすいので、肥料切れしないように追肥をし、被害葉を処分します。 萎凋病病気【萎凋病】育苗中から定植して約2カ月までの間に発生して立ち枯れ状となる病気。23~28℃の高温と乾燥状態で発病が多く、被害株は次年度の伝染源となるので早急に処分します。甚大な場合は土壌消毒の必要があります。 黒斑病病気【黒斑病】同心円状の病斑が現れ、その上にすす状のカビが生える病気。高温で雨の多い年に発生が多く、また肥料が切れてきた株が罹りやすい。被害株からカビが飛散して被害を拡大させるので、被害葉は摘んで処分します。軟腐病病気【軟腐病】収穫間際の株元が水浸状にとろけて、その後悪臭を放って腐敗する病気です。台風など強風で傷ついた株は感染しやすく、また気温が高い季節に多く見られます。水はけの良くない畑での栽培は避け、軟弱にならないような肥培管理で予防します。また高温多湿での根を切ると発生を助長しますので、夏場の土寄せは極力控えます。 べと病病気【べと病】葉などの楕円形の病斑ができ、その後カビが生えてくる病気。気温が15~20℃の春と秋に発生しやすく、日当たりや排水が悪く風通しの良くない畑で多発します。連作や軟弱となる多肥栽培を避けましょう。ハモグリバエ類害虫【ハモグリバエ類】葉の表面に不規則な絵を描いたような模様が現れますが、ハエの一種の幼虫が葉の中で食害しながら進んでいった形跡です。放置しておくと葉全体が食害され、収量も減少しますので、見つけたら形跡の先端に居る幼虫を指で押してつぶします。 アザミウマ類害虫【アザミウマ類】別名スリップスとも呼ばれる害虫の被害です。1mm~2mmの大きさの成虫や幼虫が吸汁し、その吸汁痕が白く色が抜けます。雨が少なく高温乾燥が続くと多発します。普段は畑の周辺の雑草などに潜んでいますので、除草などの管理も重要です。