園芸講座❷

栽培を始める前に

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土の状態をチェックしましょう

栽培には土の粒が団子状に集まった団粒構造の土が必要です。植物はその団粒内にある空気と水を利用して成長します。空気の入る隙間が少なく、適度な水分を保てない土では、植物はのびのびと根を張ることができません。腐葉土などの堆肥を菜園にまいてよく耕すことで栽培に適した土壌環境を整えましょう。

悪い土

土粒が小さいので水はけが悪くべたべたしたような土で、酸素のたまる隙間もなく、根が呼吸できない。

良い土

土の粒が集まって大きな粒を作っている。水はけが良く、しかも適度な水分も保たれ、酸素も十分にある。

水はけの良い土ですか?

植物の根が土中で生きてゆくためには酸素が必要です。
そもそも良い土とは大小さまざまな土粒の集まりで、その粒の隙間に空気と水を含んでいます。
ところが市販されている黒土などだけだと土粒間が挟く、空気も少ないので根が窒息してしまいます。
腐葉土などを混ぜて土を矯正してやりましょう。

土壌が酸性になっていませんか?

土が酸性か、アルカリ性かによって植物の生育は大きく変わってきます。そしてほとんどの野菜は 酸性土を嫌います。酸性土壌だとカルシウムやマグネシウムなどのアルカリ成分が少なくなって、有益な微生物にも影響を与えてしまいます。日本のように雨が多い国では土中のアルカリ物質が流れてしまい、土は自然と酸性になっているのが普通です。苦土石灰を施して良く耕すことが大切です。

良い菜園の作り方

肥料の必要性を知っておきましょう

植物が育成するために最も大切な栄養素がチッ素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)で、肥料の三要素といいます。通常家庭菜園ではN-P-K=8-8-8のような同比率で含まれている化成肥料が便利です。

その他にもカルシウムやマグネシウム、鉄などの要素も必要です。 そのためには堆肥や微量要素入りの肥料を施しましょう。