エシャレット

 

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作物特性

エシャレットはラッキョウを若いうちに収穫したもので、軟白栽培で作った採れたては生で食べてもラッキョウのような強烈な香りはなく、みずみずしくパリッとした歯ざわりと爽やかな辛味が格別です。葉もやわらかくしっかりと風味があるので様々に利用できます。栽培は難しくなく、菜園初心者でも十分楽しめます。

ちなみに「エシャロット」は「シャロット」のフランス語で、タマネギの変種で茶色の皮をした小型タマネギのような野菜で、エシャレットとは別物です。若採りラッキョウが市場に出回り始めた頃、日本ではこれをエシャレットとは言わずに「エシャロット」と呼んでしまったので年配の方は混乱されますが、今ではこれらの混同を避けるため若採りラッキョウは「エシャレット」または略して「エシャ」、小型タマネギのようなものを「ベルギー・エシャロット」または略して「エシャロット」と呼んで区別されています。

畑の準備

日当たりが良いに越したことはありませんが、半日陰でも育ちます。ただし水はけのよい場所を好みます。畑には1㎡当たり、たい肥2.5kg、苦土石灰100g、化成肥料80gを施し、良く耕しておきます。うねは、幅40cm、高さ10cmで、水が溜まらないように平らにしておきます。

植えつけ

株元でつながっている種球(専門的には鱗茎(リンケイ)と呼びます)を1~2片ごとに分けておきます。株間10~15cm、深さ約5cmの植穴に2片ずつ尖っている方を上にして先端がわずかに見える程度に埋め込むように植えつけます。

種球から緑の芽が出てきている場合もありますが植えつけには支障はありません。またこの緑の新芽が折れたり切れていても、新しい脇芽が伸びてきますので問題はありません。植えつけたらしっかりと水をやります。

日常管理

1カ月もすれば葉が出揃います。特別な管理は必要ありません。越冬中に葉色が淡くなってきたら化成肥料を1㎡当たり30g追肥します。

春めいてきて旺盛に葉が伸び出したら株元に土を寄せます。土寄せは葉の分岐部分が埋まらない程度に数回に分けて行います。土寄せすることで根元が太り、収穫物の辛味を抑えてみずみずしくなります。

収穫

3月後半から5月にかけてスコップなどを使って株ごと掘り上げ収穫します。収穫が遅れると辛味が増してきますので、早めに掘り取るようにしましょう。