ニンニク
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作物特性
ネギ属の植物で秋に植えつけて翌年の入梅前に収穫します。寒さに強く病害虫の心配も少なく手間のかからない育てやすい作物です。栽培地域の気候に合った品種を使う必要があり、トーホクで扱っているホワイト六片は寒地系の品種で、5℃以下の低温が続く地域に適します。晩生ですが貯蔵性も良い大球が収穫できるのが特長です。栄養価が高く、滋養強壮があると言われておりスタミナ食材として知られており、長期保存もできるので家庭菜園で栽培しておくと便利な野菜の一つです。
畑の準備
連作を避け、日当たりが良く、水はけの良い場所が適します。1㎡当たり、たい肥2.5kg、苦土石灰100g、化成肥料80gを施し、良く耕しておきます。
雑草防除と適度な水分を保つためにマルチは有効で、15cm間隔に穴の開いた黒マルチが便利です。
植えつけ
あらかじめ1片ごとに種球(専門的には鱗片(リンペン)と呼びます)を丁寧に分けておきます。なおそれぞれの種球の外側の白い薄皮は必ずしもきれいにむく必要はありません。
薄皮をむいて植えると土中の水分を吸収しやすいので早く萌芽が始まり、その分大きなニンニクができるとも言われています。
株間10~15cm、深さ約5cmの植え穴に1カ所1片ずつ尖っている方を上にして植えつけます。
なお、深すぎると芽の出が遅れ、浅すぎると寒さの影響で不安定な成長になる危険性があります。種球の上に数cm土があるくらいの深さに植えつけ、植えつけたらしっかりと水をやります。
日常管理
1カ月もすれば葉が出揃います。1カ所から2本以上の芽が出ている場合、成長の劣っている方を根元から丁寧にかき取ります。
この作業では残す方の株を一緒に引き抜かないよう注意してかき取る必要があります。ハサミなどで株元を切り取るだけでは再び芽が出てくるので、根元を残さないように丁寧にかき取りましょう。また2本出ていても収穫物の形がいびつになるだけですので、残す株を傷つける心配もある場合は必ずしもこの作業をする必要はありません。
12月と3月頃に1㎡当たり30gの化成肥料を追肥します。ニンニクは土壌水分が不足すると球の肥大が劣ります。冬の間も畑が乾燥しているようなら水やりをして乾燥を防ぎます。特に肥大期の春先はしっかりと水を与えます。
春になってトウ立ちが始まったら順次摘み取って取り除きます。一斉にトウ立ちしませんし、葉の間から出てきたばかりのトウを引き抜くと葉を傷めるので株の様子を見ながら数回に分けて摘除します。
トウは伸びきった時に引き抜くようにすれば簡単に摘み取れます。
収穫
充分に肥大しているようなら随時抜き取って利用します。
最終的に葉が枯れてきたら抜き取って乾燥させます。収穫はなるべく晴天が数日続くような日に行い、抜き取ったらすぐに葉茎を30cm位で切り、また根も丁寧に切り落とし、畑でそのまま数日天日に当てて乾燥させます。
畑での乾燥が済めば5~10球ごとに葉茎をしばって風通しの良い軒下などに吊るして貯蔵します。