ニラ
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①作物特性
ニラは栄養豊富でスタミナ野菜の代表格とされており、家庭菜園では作っておきたい品目のひとつでしょう。一度植えると一年に数回収穫できます。7~8月にトウ立ちして花が咲き、冬に地上部は枯れますが根株が休眠して春にまた新葉が出てくる多年草で、数年間収穫することができます。2~3年は収穫できますが、株が弱ってくるのでその時は再びまき直しが必要です。暑さ、寒さに強く、プランターでも栽培できます。
②タネまき
植えつける畑とは別に育苗床を準備してタネをまきます。1㎡当たり堆肥3kg、苦土石灰150g、化成肥料100gを施用しよく耕してうねを立てます。
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深さ1cm程度のまき溝をつけます。支柱などを使ってまき溝をつけると便利です。
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タネを約1cm間隔ですじまきします。まき溝は深くなり過ぎないよう注意します。土をかけて水をやります。水やりはタネが水で流されることのないよう、最初は散水用のジョウロなどでていねいにやります。
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発芽までは乾きすぎることの無いように、また過湿にならないよう注意しましょう。ほかの葉菜類と比べて生育がゆっくりと進むため、雑草に負けないように注意して除草します。
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タネをまいてから80日位の苗を植えつけに用います。
③畑の準備
ニラは一度植えると数年間は同じところで収穫できます。畑の利用を考えて慎重に畑を選びましょう。また酸性土壌は生育不良となりますから、あらかじめ苦土石灰を施して耕しておきます。一般的な元肥量は1㎡当たり堆肥3kg、苦土石灰100g、化成肥料80gです。
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④植えつけ
ニラは長く栽培しますのでマルチを張ると雑草防止などに効果があります。最近は植穴のあいたマルチが販売されているので利用すると便利です。
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20cm間隔で植えつけます。1カ所に苗を3本まとめて植えつけます。
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⑤管理作業
植え付けてから1カ月後に追肥します。
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その後は収穫ごとに1㎡当たり30gの化成肥料を追肥します
⑥その他の管理
7~8月にかけて花芽が伸びてきます。そのままにしておくと花が咲き、タネを着けるため株が弱ります。なるべく早く花芽は摘むようにします。
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摘んだ花芽はハナニラとして食材として利用することができます。
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⑦収穫
ニラの葉が30cm位になったら株元から数cm残してハサミで切って収穫します。
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切株からはその後新しい葉が伸びてきます。一年に3~4回は収穫できます。
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2~3年は収穫できますが、徐々に株が細ってきます。その後はまき直しが必要です。
⑧黄ニラ栽培の方法
株が充分大きくなったら、暗黒条件で軟白栽培をして黄ニラ作りに挑戦しませんか?
株元から刈り取って収穫した後に、素焼き鉢や一斗缶、段ボールなどで光を遮ります。中が暑くならないような工夫をしましょう。
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1週間程度で軟白ニラが生育します。
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やわらかい歯ざわりながらシャキシャキとした食感とマイルドな香りを楽しめる黄ニラの収穫です。