シソ
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①作物特性
シソは葉や花、実を薬味として用いるシソ科の香辛野菜です。栽培は非常に容易で、家庭菜園やプランターで手軽に栽培できます。分枝性が強く、草丈は1メートル程度にまで生長する繁茂性の高い作物です。大きくは芳香に富む青シソと、梅干の着色などに用いる赤シソの2つの品種に分けられますが、葉色の他に芳香の強さ、ちりめんの強弱など品種による違いがあります。また、収穫対象によってそれぞれ呼び名があり、子葉は芽シソ、若葉は葉シソ、花穂は穂シソ、未熟果はこき穂(シソの実)と呼ばれ、それぞれに特化して収穫しようとすれば適した品種があります。品種特性を理解して栽培すれば、楽しみはますます増えます。
一般的には4月〜6月にタネをまいて栽培し、気温の上昇にともなって生育旺盛となって繁茂する葉を利用します。シソの実は8〜9月に開花し、結実したものを収穫します。
②畑の準備
1㎡当たり、堆肥2㎏、苦土石灰100g、化成肥料70gを施し、よく耕します。
③タネまき・育苗
発芽適温が比較的高い作物なので、十分に暖かくなってからタネをまきます。畑に直接タネをまくこともできますが、ポットにタネをまいて苗を育てる方が失敗は少ないです。育苗用のポットには市販のタネまき用の培土を使うことをお勧めします。
シソは発芽に光が必要な好光性種子ですので、まき穴は浅くし、土かけはタネが隠れる程度にごく薄くすることがポイントです。発芽まで乾燥させないよう管理します。
発芽後、順次間引きを行い、本葉4頃までに1本立ちにします。
④植えつけ
本葉4〜5枚の頃に植えつけます。株間は20cmを標準とします。密植すると徒長し、着色も良くないのでなるべく株間を広くとりましょう。
植えた後はしっかりと水をやります
⑤追肥
青シソの葉色が薄くなったり、脇芽の伸びが悪くなった場合は追肥を施します。
⑥収穫
植え付けから約1カ月ほどである程度の大きさに成長します。順次やわらかい葉を摘み取り利用します。
大葉青シソ
ちりめん青シソ
北海赤ちりめんシソ
ちりめん赤シソ
⑦その他
穂シソとして利用する際は、花が咲くか咲かないか位の穂を付け根から切り取って収穫します。
青シソの花穂(穂シソ)の利用
赤シソの未熟果(こき穂)
こき穂として利用する際は、花が咲き終わってすぐが適期です。花が終わってしばらく経つと硬くなりますから注意が必要です。
⑧プランター栽培
シソはプランターでも手軽に栽培できます。市販の培養土を用いてタネは株間20cm位に一カ所4〜5粒まき、順次間引きして本葉4頃までに1本立ちにします。好光性種子ですので、土かけは薄くし、発芽まで乾燥させないよう管理します。