シロタエギク

 

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植物の特徴

英名のダスティーミラー(dusty miller)は、ほこりにまみれた粉屋という意味で、水車小屋などで穀物の粉を挽いている様子が、その草姿に似ていることからつけられたのでしょう。茎や葉が粉のように見える白い毛で覆われており、それが造形的で輝くように見える美しい植物です。丈夫で育てやすい多年草で、様々な草花との相性も良いので寄せ植えやリースなどに利用されています。

株が大きくなり乱れてきたら切り戻せばまた新しい葉が出てきて一年を通して楽しませてくれます。夏にかけて黄色い花を咲かせますが、株が弱るので蕾の段階で摘み取ります。

花壇の準備

多湿を嫌う植物です。陽当たりと水はけのよい場所を選びましょう。花壇には多めの腐葉土と苦土石灰、少量の有機質肥料を施してよく耕しておきます。プランターで育てる場合は市販の培土を用います。

タネまき

ポットまたはセルトレーに市販の培養土を詰め、ジョウロなどでしっかりと水を湿らせてから5mm位の深さにまき穴をあけ1カ所に数粒ずつタネをまきます。

まき終えたらバーミキュライトなどを使ってタネが隠れる程度にうすく覆土し、ていねいに水をやります。発芽まで10日位かかりますので、それまでは乾燥させないように管理します。

間引き・苗作り

10日~2週間で発芽します。発芽してきたらピンセットなどを使ってていねいに間引きを行い、2~3枚までに1カ所1本にします。

育苗中は肥料が切れないように液体肥料(1000倍希釈)を水やりの時にやります。セルトレーでは、特に肥料が切れやすいので注意して観察し、本葉が2~3枚でポット移植します。

植え付け

本葉4~5枚の苗が植え付け適期です。株間は20cm位が適当です。

日常管理

活着までは充分水をやりますが、その後はやや乾燥気味に管理しましょう。ただし夏に乾燥が続いて地面が乾くようなら水をやります。

夏にかけてとう立ちしてきます。そのままにしておくと黄色い花が咲き、株も弱りますから早めに摘み取ります。

株が大きくなり乱れてきたら切り戻します。また日当たりが悪いと白さに欠けます。肥料分が多いとアブラムシが発生しやすいので注意しましょう。