トウモロコシの
Q&A
タネをまきましたが、うまく発芽しません。
スイートコーンの発芽適温は25~30℃で、最低でも地温が15℃以上必要です。無理な早まきは避けて、地温が上昇してきたらタネをまいてください。早まきする場合は透明なマルチを使用して栽培し、ビニールトンネルをするなどして地温の確保に心がけてください。タネをまく畑の土壌水分にも気をつけてください。乾燥している場合は発芽まで日数を要します。
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タネをまきましたが、霜が降りて地上部が枯れてしましました。今後どうしたらよいでしょうか?
しばらく様子を見ていてください。枯れた株の中心から新しい葉が現れてきます。1週間程度様子を見ても新葉は現れないときはまき直しをします。タネをまいた後の覆土(かける土)の深さを少し深く(3cm程度)すると地下部に生長点があるので、霜が降りて地上部が枯れても回復する場合があります。
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雄花は出てきましたが、絹糸(雌花)が出てきません。どうしてですか?
肥料不足や土壌の乾燥などで初期の生育が悪く、主茎(主稈)の太さが細かったり、葉の色が淡く黄色がかったりしている場合に起こりやすい現象です。スイートコーンは元肥が少ないと、地上部の生育が悪くなり、例え絹糸が出て、受粉・受精しても大きな実は収穫できません。
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雄花が出て、絹糸(雌花)がでてくるまで時間差がありますが、これでうまく受精するでしょうか?
問題ありません。約3~4日遅れて雌穂の絹糸が出てきます。雄穂の花粉は1週間程度有効です。受粉には充分量の花粉があります。
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「スーパーホワイトコーン」を栽培しました。実全体が白粒なのですが所々に黄色粒が混じったスイートコーンが収穫されました。
とても甘くておいしかったですが、「スーパーホワイトコーン」しか栽培していないのにどうしてですか?
「スーパーホワイトコーン」の周辺で黄色種やバイカラー種(黄色に白粒が混じる品種)が栽培してあり、それらの花粉が風で飛んできて「スーパーホワイトコーン」に受粉すると白粒が黄色粒に変わります。このことを「キセニア現象」と言います。周囲に「デントコーン(飼料用トウモロコシ)」や「ポップコーン」が栽培されていて、それらの花粉が受粉すると粒の色が変わるだけでなく、粒が硬くなり甘みも低下しますので注意してください。
ホワイトコーンを作る際は、黄色種やバイカラー種(黄色に白粒が混じる品種)、デントコーンなどの飼料用トウモロコシが近くで作っていない畑で栽培します。ただこれらの畑から200~300mくらい離れている畑ならば、かなりキセニア現象は防ぐことができます。また周辺のスイートコーンと開花期をずらすこともキセニア現象を防ぐことにつながります。周囲の畑を確認してからタネをまくことをおすすします。
赤いトウモロコシが近くにあった場合のキセニア現象。
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スイートコーンの先端の粒がしぼんでいて、肥大していません。
「先端不稔」という現象です。先端不稔になるには以下の原因が考えられます。
①密植しすぎる
②受粉時の草の勢いが弱すぎる
③受粉後の不良条件(日照不足・曇雨天・高温乾燥など)
④雄花の開花と雌穂の出現のずれなどが考えられます。
また株間が狭い場合や、天候不順で日差しが少なかった時に発生しやすい傾向があります。
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実のなかや先端に茶褐色のイモムシがいて、スイートコーンを食べていました。イモムシを取り除きましたが、スイートコーンは食べることはできますか?また、この虫の防除方法を教えてください。
この虫は「アワノメイガ」の幼虫です。アワノメイガは年に2~3回程度発生して、スイートコーンに寄生して茎葉や実を食害します。スイートコーンの代表的な害虫の一つです。夜間にアワノメイガが葉の裏に産卵して、孵化した幼虫が雄花の伸張とともに主稈内に入り、やがて実の中に侵入して実を食害します。防除するには農薬をタイミングよく散布するしかありません。薬剤散布のタイミングは次の2回です。
第1回目:雄穂(雄花)が伸長してきて雄穂が開く前。
第2回目:絹糸抽出し始めた頃から受粉が終わった頃まで。キャベツなどに寄生するイモムシのように葉の裏表で見つけて捕殺するということが難しいので、薬剤散布が必要です。どうしても農薬を使いたくない場合は、虫食いを気にしないで食害された跡をナイフなどで切り取ってから調理してください。
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