アズキ

 

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①作物特性

アズキは熟期の違いから早生種から晩生種まであります。トーホクで取り扱っている品種「大納言」は中生から晩生の良質品種です。アズキは株の中で莢の成熟がまちまちなので何回かに分けて順次収穫する必要がありますが、その他に栽培は難しいことはなく、わずかでも作っておくとぜんざいなどに利用して楽しめます。

②畑の準備

水はけのよい土壌を好みます。畑にはあらかじめ1㎡あたりたい肥2kgと苦土石灰120g、化成肥料を30g施します。肥料を多くやり過ぎると、茎葉ばかりが繁って莢の付きが悪くなりますので肥料のやり過ぎには注意します。前作の肥料が残っている場合は調整して減らします。

③タネまき

マルチを使った栽培は雑草防止に有効です。畑に直接タネをまきます。深さ1cmにタネを数粒ずつまいて土をかけて上から軽くおさえます。発芽したら、早めに間引いて生育の良いものを1~2株残します。

鳥の食害を防ぐためにテグスや防鳥テープなどを畑の周囲やタネをまいた近くに設置しましょう。

防虫ネットを発芽まで鳥避けの目的で使うのも効果的です

④管理作業

一般的にアズキは追肥の必要はありません。タネをまいてから30日前後から約10日おきに2~3回除草を兼ねて中耕を行います。またこの時土寄せすることで倒伏を防止します。

なお花が咲き出して以降は根を傷めるので中耕・土寄せは行いません。

マルチ栽培の場合、土寄せができないので倒伏を防ぐためにネットなどを利用すると便利です。

⑤収穫

アズキは黄色い花が次々と咲き、莢が伸びてきますから株の中で熟期が均一ではありません。そのため数回に分けて収穫します。褐色になった莢から順次摘み取り風通しの良い日陰で乾燥させます。

通常約3回位に分けて収穫し、乾燥させます。莢が乾燥した段階で脱粒して豆を取りだし、更に充分乾燥させてから保存します。アズキはコクゾウムシ類の発生しやすいマメですから保存中は特に気を付けましょう。