ゴマ
- 小
- 大
文字サイズ
①作物特性
「日照り、ゴマに不作なし」の言い伝えがあるように、夏の高温と乾燥によく耐える作物です。比較的粗放な栽培でもよく生育し、逆に肥料のやり過ぎは倒伏の原因となりますので肥料分は控えめにすることがポイントです。栽培上特に難しいことはありませんが、莢の成熟が一斉でないので、刈り取り適期を判断するのには経験が必要です。
②畑の準備
酸性土壌は生育不良となりますから、あらかじめ苦土石灰を施して耕しておきます。一般的な元肥量は1㎡当たり堆肥2kg、苦土石灰120g、化成肥料50gです。
③タネまき
発芽適温が20~25℃ですので、十分暖かくなってからタネをまきます。タネは約5mmの深さに1カ所に5~6粒まき、ていねいに水やりします。
マルチを張れば地温確保と雑草防除に有効です。
ポットにタネをまいて苗を育てた場合は本葉5枚程度で植えつけます。
④管理作業
畑に直接タネをまいた場合は、生育に合わせて間引きをし、本葉5枚までに一本立ちにします。
生育に伴い下から花が咲き出します。
株が成長してきたら両脇に支柱を立て、ひもなどで囲うようにして倒れるのを防ぎます。
下の方から莢が実りだしたら、1mから1m50cm程度の高さで摘心します。
この時期に咲いている上の方の花からも収穫しようとすると、下の莢が弾けて減収となります。摘心してなるべく一斉に成熟させ収穫期を迎えるようにするのがポイントです。
花が終わると莢が稔り出します。
⑤収穫
下葉が枯れてきて、下から2~3個の莢が裂けはじめたら株元から刈り取って収穫します。
刈り取ったら葉を落とし、数株ずつ束ねて風通りのよい場所に立て掛けて追熟・乾燥させます。莢がはじけて種子がこぼれても良いようにシートや箱などでに立て掛けます。
約一週間後に、上の方の莢まで割れたら株を逆さまにして種子を落とします。
更に数日乾燥させます。その後、篩(ふるい)などを使って選別してから保存します。