パクチー・コリアンダー

 

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①作物特性

地中海沿岸が原産地のセリ科のハーブです。コリアンダー、香菜(シャンツァイ)とも呼ばれる独特の香りのするハーブで、主にエスニック料理に使われてきましたが、最近は若い人に人気の葉野菜で、サラダなどで楽しむ人が増えており、「パクチスト」と称するそうです。

発芽まで時間がかかり、その後もゆっくりとした生育ですが、長く収穫でき、花が終わった後にできる果実もスパイスに利用できる楽しみの多い品目です。

②畑の準備

パクチーはセリ科の野菜ですから、ニンジンやパセリなどとの連作は避けましょう。タネまきの2週間位前に苦土石灰を多めにまいて耕してよく馴染ませておきます。一般的には1㎡当たり、堆肥2㎏、苦土石灰100g、化成肥料50gを施し、うねを立てます。うね幅は70cm位、高さは10cm位が適当です。水が溜まらないようにうねは平らに作ります。

③タネまき

畑に直接タネをまいても良いですが、ポットで苗を育てて畑に植えても良いでしょう。パクチーのタネは硬い殻の中に入っています。タネをまく前に割り箸などを使って軽く押しつぶして半分に割ってからまくと発芽が良くなります。

タネまき後、薄く土をかけて軽く鎮圧し、土を固めない程度にていねいに水をやります。芽が出るまではタネが流れないようにジョウロを使ってていねいに水をやりましょう。

芽が出るまではタネが流れないようにジョウロを使ってていねいに水をやりましょう。

本葉が3~4枚になったら畑に植えます。株間は15~20cmが適当でしょう。

④間引き

直接畑にタネをまく場合、発芽してきたら生育に応じて間引きをします。間引きの際、残す株の根を傷めないようにします。根元をハサミ等で切るのもよいでしょう。

すじまきの場合は最終株間が15~20cmとなるように間引きます。

本葉3枚頃までに1本立ちにします。

⑤管理・追肥

生育期間が長いので適当な時期に追肥し、株間を軽く耕し株元に土寄せします。

⑥収穫

20cm~25cmになった頃、適当に葉を摘み取って利用します。

その後も順次わき枝が伸びてくるのでそれも収穫できます。

⑦その他

花が終わると球状の実が成ります。タネは粉末にしてカレーを作る時に加えると甘い香りがするハーブとして使えます。よく稔った枝を刈り取り乾燥させます。