シカクマメ
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①作物特性
シカクマメはつるを伸ばして成長するマメ科の野菜です。病気や害虫にも強く、家庭菜園ビギナーにはおすすめの野菜で菜園だけでなく、グリーンカーテンとしてプランターなどを利用したベランダや庭先での栽培にも適しています。
インド、東南アジア各地で広く栽培されていましたが、短日性が強いので国内では花が咲くのが遅く栽培が難しかったのですが、改良が進んで栽培しやすくなってきました。その中でもトーホクの品種は特に早くから花が咲くように改良されたものですから、安心して栽培できます。
②畑の準備
連作は嫌うので3~4年マメ科野菜を作っていない畑を選びます。畑にはあらかじめ1m²当たり堆肥3kg、苦土石灰150g、化成肥料30gを施し、よく耕しておきます。
③タネまき
直径9cm程度のポットに市販の育苗培土を8分目までつめます。深さ2cm位のまき穴を3ヶ所あけタネをまいて土をかけ、上から軽くおさえます。しっかりと水をやり、陽当たりの良い場所で育てます。発芽適温の地温25~30℃となるような工夫や、乾燥させないよう管理には注意が必要です。
本葉が出たら間引きして、元気の良い株を1本残します。
④植えつけ
幅90cm畝高15cm位のうねを立て、マルチを張ります。アブラムシの飛来をできるだけ少なくするためにシルバーラインの入った黒マルチがおすすめです。
約1ヵ月間育てた本葉3~4枚くらいの苗を定植します。平均気温15℃以上で、遅霜の心配がなくなってから植えつけましょう。株間は30cmが適当です。ポットがすっぽり入る位に植え穴をあけ、苗を植えつけます。
植えつけた後はしっかりと水をやりましょう。ネットに絡ませるまでは短い支柱を立て支えます
⑤管理作業;ネット張り・整枝
シカクマメは支柱を立ててネットを張り、つるをからませて育てます。支柱は風などで倒れる危険性がありますので丈夫でしっかりと立てます。
⑥その他の管理
収穫が始まれば7~10日間隔で1株当たり化成肥料30gを追肥して株の勢いを保ちましょう。肥料が切れるとうどんこ病などの病気にかかりやすくなります。草勢を見ながら定期的に追肥するのが長く収穫するポイントです。
⑦収穫
開花してから10~14日で収穫できます。莢が大きくなると硬くなりますので、莢の長さが10cm未満で収穫します。
とり遅れると莢の中の豆が熟してきて硬くなり、食味が落ちるだけでなく草勢も衰えます。早目、早目の収穫が良いでしょう。