アロマレッドでキャロットケーキ
アロマレッドを使ったキャロットケーキを一押しメニューにしているカフェがあると聞きつけ出かけました。
場所は埼玉県川越市。小江戸川越の観光名所のひとつでもある川越大師喜多院と並び建っている仙波東照宮の境内にお店を開いているカフェ「CAFE ANDON」さん(代表;関原洋文さん)。
喜多院は江戸時代徳川家康の厚い信任を得ていた天海大僧正が住職をつとめたということで、幕府の庇護のもと発展し、江戸城ゆかりの建造物が残っているだけでなく、徳川家康の遺骸を日光山へ運ぶ途中で法要が行われたことから、この地にも東照宮が建設されています。日本三大羅漢の一つにも数えられている五百羅漢も有名で、一つとして同じものはない様々な表情の石像538体が境内に並び立っており、首都圏からも気軽に訪れることができる人気の観光スポットでもあります。
カフェは喜多院の山門を入って本堂前の広場を左に折れ、おしゃれな立て看板の案内に従い、きれいに掃き清められた境内を進んだ先にあります。歴史を感じる木立の先に一般的な境内ではあまり見ることのない洋風なガラス張りの建物が目に飛び込んできました。
ここではもう本堂前の賑わいも聞こえず、木々の葉がこすれる音が流れる静かな空間です。優しい木漏れ日が差し込むその一隅にはテラス席もあり、開店間もない時間帯ですがすでに何人ものお客さんが席について和やかに過ごされています。
オーナーの関原洋文さんの許可を得て、かわいい雑貨類がおかれている店内を撮影していると、奥からカフェ専属のパティシエ、阿部由莉菜さんが忙しい合間を縫って出てきてもらえました。
早速本題のキャロットケーキについて、お話を伺いました。
阿部さんは、カフェの野菜仕入れで出会った小野農園さんの野菜からアロマレッドを知ったと話し出してくれました。甘みを抑えてしっとりとしたキャロットケーキを目指すのに、このアロマレッドのしっかりとした甘みと、ニンジン臭がほとんどせず逆にニンジンの甘みが引き出せるとして、気に入ってこのアロマレッドを使ってくださっています。
キャロットケーキはどうしても野菜ケーキというイメージがありますが、このアロマレッドがニンジン臭のないことがフルーツ感覚の材料として使え、さらにいくつかのスパイスとの相性も良く、お菓子としてうまくまとめられると気が付いたそうです。
確かに食べさせていただいて感じたのは、本当にニンジンが入っているのかと思うほど食べやすく、野菜の独特のやさしい甘さで、また食べたくなるのも分かる気がする一品でした。
由緒ある境内にある落ち着いた佇まい。木洩れ日が静かに降りそそぎ、ゆったりとした時間が流れていました。かわいい小物販売もあり、マスターの誠実な人となりも感じられる素敵なカフェ。川越観光の折にはぜひ立ち寄るべきお店ですよ!と紹介させていただきます。