エダマメの
Q&A
畑にタネを直まきしましたが、よく発芽しません。どうしたのでしょうか?
地温が低い時期にタネをまいたり、土壌水分が多すぎても発芽が悪くなります。畑に土壌水分が適度にあることを確認してからタネをまきます。土壌水分が適度にある場合はかん水の必要ありません。乾燥した畑にタネをまく場合は覆土してからのかん水は軽めに行ってください。また、鳥に食べられている可能もあります。
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晩生の品種の栽培方法について教えてください。
肥沃な畑でチッ素分が多いと、地上部の茎葉が繁茂(過繁茂)して莢の付きが悪くなります。根には他のマメ類同様に粒状の根粒を形成し,そのなかに根粒菌が共生していて,空気中の窒素を固定して自分の養分とし,同時に土壌にチッソ成分を供給しています。チッ素肥料のやり過ぎは過繁茂を招き、倒伏の原因にもなります。また、開花期の土壌の乾燥も莢付きや莢の肥大を悪くするので、株元や通路にかん水してください。
また、「茶豆 里心」、「だだちゃ豆3号」、「毛豆」、「丹波の黒豆」などの晩生の品種は短日(夏至を過ぎて日が短くなる)にならないと花が咲かないので、5月下旬~6月にタネをまきます。4月や5月上旬にタネまきすると6~7月の長日期間に生育して、花が咲かずに地上部の茎葉のみが繁茂(過繁茂)して莢の付きが悪くなります。晩生の品種は本葉6枚目に生育した頃、5節目で芯をつむと枝の数が増加して花が早く咲いて収量が増加することがあります。
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大雨が降ったらエダマメが倒れてしまいました。どうしたらよいですか?
極早生や早生品種は倒伏しづらいのですが、中生品種や晩生品種になるほど、草丈が高くなり株が大きく成長するので倒伏しやすくなります。土寄せは2回くらい行うと倒伏を防止することができます。第1回目は間引き後、株元に軽く土を寄せます。第2回目は草丈が30cmくらいになったら土寄せをします。もし土寄せをしていなくて倒伏した場合は株をやさしく起こしながら株元に土を寄せてください。
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花が咲いて莢が太り始めましたが、マメが大きくなりません。茎や葉は勢いがあります。どうしたのでしょうか?
二つの原因が考えられます。
一つは開花・着莢期以降の土壌の乾燥が考えられます。エダマメは開花期以降に気温が高い日が続き土壌が乾燥するような場合、分枝(わき芽)数が減少するとともに花落ちして収量が少なくなります。気温が高い日が続いて土壌が乾燥する場合、株元や通路にたっぷりとかん水します。
二つめはカメムシの食害によるものです。カメムシは 莢が肥大し始める時期に莢に寄生して吸汁します。吸汁されたマメは成長が抑制されて肥大を停止します。莢の表面に小さな淡赤色のヤニにみられる時はカメムシの被害と思われます。開花期以降、カメムシの寄生に注意します。殺虫剤での早めの防除をおすすめします。スギやヒノキの花粉の飛散が多かった翌年にカメムシの発生が多いと言われていますので注意してください。
(下の写真はカメムシの吸汁被害の莢です。赤黒い点が吸汁痕で、その部分のマメが肥大していないのが分かります)
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収穫したエダマメが硬く、甘みも少なくてあまりおいしくありません。品種が悪いのですか?
品種が悪いわけではありません。エダマメの収穫適期は3~4日間と短く、適期に収穫しないと甘さや風味が低下して硬くなります。収穫が遅れるとどんな品種でもおいしくなくなりますので収穫時期に注意してください。また、収穫してからすぐに食べないと、食味が日々低下していきます。収穫の適期はタネまき時期によって変わりますが、開花後35~40日くらいが目安です。株の上部の葉が少し退色し、株全体に莢が十分にふくらみ、莢の緑色が残り株の上部と下部に少し太りの遅れた莢があるくらいが収穫の目安です。また、早朝の収穫をおすすめします。日中の気温の高い時期に収穫する場合は、収穫したらすぐに冷水をかけて莢の温度を下げてから、冷蔵庫で保存して早めに食べてください。長期間保存するには茹でてすぐに莢を冷ましてから、タッパーやジップパックなどに入れて冷凍庫で保存します。
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エダマメを茹でて食べようとしたら、茹でたマメのうす皮が黒ずんでおり、腐っているのですか? 食べても大丈夫ですか?
腐ってはいないので食べても大丈夫です。エダマメのうす皮は品種によって異なります。まく前のタネの色がうす皮の色になりますので、黒豆や茶豆などは茹でたマメのうす皮は少し黒ずんだりします。
(写真左が黒豆系。中央が茶豆系。左が普通系のエダマメ)
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