タカナ

 

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①作物特性

タカナは分類学的にはカラシナと同じ種類に属しますから、葉カラシナ同様ピリッとした辛さがありますが、葉カラシナと比べて大株で切れ込みの少ない広い葉と肉厚であることから多くは漬け物用に利用されています。しかし九州では煮物などにも利用されている「かつお菜」や、「こぶ高菜」「子持ちたか菜」など様々な品種がある野菜です。いずれも秋にタネをまいて育てますが、寒さに当っておいしさがどんどん増していきます。栽培的にはむつかしい点は少なく、地方色豊かな野菜を手軽に楽しむことのできる品目です。

②畑の準備

一般的な元肥量は1㎡当たり堆肥3kg、苦土石灰100g、化成肥料100gです。

③タネまき

一般的には株間30cmで点まきしますが、すじまきにして間引き苗を利用しながら最終的に株間30cmにすることも可能です。点まきの場合は1カ所に4~5粒タネをまきます。タネは約1cmの深さにまき、その後ていねいに水をやります。

④管理作業

本葉3~4枚までに数回に分けて間引きします。

最後の間引き時に化成肥料を1㎡あたり80g追肥して、株元に土を寄せます。

⑤収穫

一定の大きさになったら下葉から順に株元から葉を折って収穫することもできます。

こぶ高菜は葉の中心にコブができてきたら適期です。

子持ちたか菜は葉の付け根から出る蕾の塊を収穫します。