伝統野菜・郷土野菜シリーズ
英名:Traditional Vegetables
英名:Traditional Vegetables
代表品種:丹波の黒大豆
収穫物写真
日本各地に古くから伝わり、郷土の味として定着している野菜をまとめたコーナーです。先人たちが大事に育んできたふるさとの味覚。文化遺産とも言える逸品の数々を、ぜひお楽しみいただきたいと思います。
初級者から中級者向き
斑紋が可愛く、シャチ豆とも呼ばれています。煮豆にすると黒い部分は薄茶色になり、あっさりとした味とホクホクとした食感が楽しめます。若莢も食べられます。
豆は煮豆として特に美味しいと評価されています。草勢強くたいへん作りやすい品種で、長さ約12cmの若莢もおいしく食べられる兼用種です。
15~18cmの平莢で、実とり兼用です。生育旺盛で作りやすく、とり遅れてもやわらかく美味しい品種。おいし過ぎて他人には「分けたくない」からやらず豆と言われています。
お正月のおせち料理には欠かせない高級黒大豆。エダマメとしても美味しく、驚くほどの大粒で独特のこくと甘みがあり、さらにほっくりとした食感は他にない絶品の味わいです。
福岡市周辺で育てられた在来種。寒さに強く育てやすく、冬から早春にかけて収穫する中カブ品種。根は豊円形で肉質ち密、甘みもあっておいしく、漬物や煮物として利用されます。
富山市周辺で古くから受け継がれてきた寒さに強い雪中どり用の在来種。厚みのある豊円形で、光沢のあるなめらかな肌。ス入りが遅く、肉質ち密でく美味しい品種です。
「万木(ゆるぎ)」と書き、滋賀県高島市安曇川町万木地区で受け継がれてきた在来の赤カブ。表皮の鮮紅色も内部の白も実に美しく、風味豊かな漬物用で近江の伝統野菜です。
岐阜県高山市周辺で古くから育てられてきた紅カブ。根の表面は鮮やかな紅色。内部は乳白色で、やわらかくヌメリがあり、葉もやわらかい。美しくおいしい漬物に仕上がります。
佐賀の伝統野菜。暑さに強く生育が早いので40日位で収穫できます。表面は赤紫色と白色の鮮やかなコントラストで、正月の菊花かぶなど、やわらかい肉質を生かし漬物などに利用します。
山形県庄内地方の焼畑栽培で有名な紅カブ。根の外側は濃い赤紫色ですが内部は白色で、肉質ち密でやや堅く甘みがあります。皮はうすく酢漬けにすると全体がきれいな紅色になります。
島根県松江市津田地区で育成され受け継がれてきた伝統野菜。根は地上部に伸び上がり牛角形になり、甘く独特の香りと歯応えで、出雲の冬になくてはならない漬物食材です。
津田かぶを島根県農業試験場で改良した品種です。食味の良さはそのままに、地上部に伸び上がった部分の紅色がより一層鮮やかになりました。漬物にしても色あせることはありません。
加賀地方で古くから受け継がれてきた在来種で、冬の味覚「かぶら寿司」になくてはならない青カブ。硬く締まった肉質と独特の香りと風味が身上で、伝統料理を支える貴重な野菜です。
金糸瓜。果実を輪切りにして茹でると果肉がそうめん状にほぐれる珍しいカボチャで、英語ではスパゲティスカッシュと言います。あっさりした食味で酢の物などで食べます。
ワサビのような辛味があるからし菜の一種で、プランターでも手軽に作れます。鮮やかな緑と葉先のフリルを活かして肉料理の添え物やサラダ、おひたしや浅漬けなど幅広く利用できます。
漬け物で有名な福岡県名物のからし菜。葉は鮮やかな緑色で鼻にツンと抜ける独特の辛味と香りで風味の良い漬物になります。夏の終わりから春先までタネをまくことができます。
沖縄地方で古くから利用されているからし菜です。暑さや乾燥、塩害などに強く、生育が旺盛なので台風の多い地域でも作りやすい。香りがよいく、チキナーイリチャーなどに不可欠葉野菜。
沖縄地方に適した品種で、タネまきの期間が長く病気にも強い作りやすい品種。味が良くシャキシャキとした食感が特長で、肥大力もあり大球になります。
モーウィと呼ばれる伝統的な島野菜のひとつ。味は淡泊でさっぱりとしており、白くみずみずしい果肉は、生でも加熱しても美味しく食べることができます。
根は25~30cmの長さで、とう立ちを遅くした改良品種です。味噌漬けや天ぷらにした時の歯切れの良さが特長で、特有の香りを楽しみます。
福井県大野地方で「越前白茎」と呼ばれて受け継がれてきた茎と葉を食べるゴボウ品種です。早春の香りと歯ざわりを楽しむことができます。
暑さの中でも旺盛につるを伸ばして成長し、長さが6~7cmの独特の形の若莢と子実を食べます。つるまめ、だらまめ、あじまめ、また関西ではインゲン豆と、様々に呼ばれます。
唐人菜とも唐菜とも呼ばれる長崎に伝わる半結球性の野菜。淡い黄緑色の葉と真っ白な茎はやわらかく、小苗から利用できます。おひたし、漬物、また雑煮には欠かせない独特の風味です。
福島市周辺で育てられ、冬から早春にかけての寒さの中でも旺盛に生育する冬菜。細かいきざみの入る葉は濃緑で照りがあり、冬を越すといっそう甘みと風味が増します。
長野県で作られている雪菜で、別名「善光寺冬菜」。寒さには非常に強く、冬も旺盛な旺盛で作りやすい。きざみのある葉はアクや苦みも少なく、何回か霜にあたると風味を増します。
静岡県に伝わるやわらかく優しい風味の葉物野菜。寒さや乾燥に強いので丈夫で作りやすく、冬から早春にかけて収穫します。正月の雑煮には欠かすことができません。
長野県に古くから伝わる漬物に最適のかぶ菜。丸味のあるやわらかい葉は寒さにあたると紫色になり、甘味が一層増して冬のお茶うけになくてはならないお葉漬けに利用されます。
寒さに強い雪菜。濃緑で照りのある肉厚の丸い葉は、しゃきしゃきとした食感で、霜にあたるとほろ苦さと甘みがほどよく調和した雪菜特有の風味が増します。
肥後京菜とも呼ばれ、古くから正月の雑煮用に使われてきた味の良い葉野菜。葉は濃緑で照りがあり、葉の周辺のきざみや毛はありません。寒くなるに従い味が良くなります。
発芽後4~5日のスプラウトや、20㎝位の茎葉の独特の葉ざわりを楽しみます
信州に古くからある長期間漬けても品質の低下が少ない漬け物用品種。耐寒性強く、根の長さは30cm程度。風味豊かで肉質が硬く、パリッとした歯切れのよさが特長。
根の上部2/3が外側も内部も緑色のダイコン。生でサラダなどで食べると辛味少なくパリパリとした食感。漬け物や大根おろしなどにも利用します。ス入り遅く、貯蔵性もあります。
ち密で繊維質を感じさせないなめらかな肉質。辛味はなく、上品な甘さが特長。煮物は当然として様々に利用できます。桜島以外では大きくなりにくいですが、食感は味わえます。
松本市周辺を中心に広く南信地区で育てられているやわらかく、独特の風味が味わえる漬け瓜。耐病性があり、夏の高温や雨にも強く、作りやすい栽培特性です。
果肉硬い奈良漬け用品種。「青皮かた瓜」とも呼ばれる歯切れの良い品種。カリッとした食感で、モリモリご飯が食べられることから名前がついたとも言われています。
山口県に伝わる品種で、別名「萩つけうり」。夏の暑さや雨によく耐える作りやすい栽培特性。果実はやや小型ながら果肉は厚くち密で、歯切れの良い浅漬け、奈良漬けとなります。
果実表面に10条の縦縞が入る、浅漬け、奈良漬け用漬け瓜。生育旺盛で作りやすく、果実は400~500gのやや小型ですが果肉はち密で厚く、歯切れの良い漬物になります。
暑さに強く生育旺盛。作りやすく約4kgの粉のふかない美味しい果実で、保存性もあります。利尿効果があり、夏の暑さを乗り切る健康的な野菜です。スープや煮物などに利用します。
洋梨に似た形と梨のようにみずみずしいことから命名され、新潟県中越地方で黒十全なすと呼ばれます。やわらかい果皮とみずみずしい肉質から、おいしい一夜漬けとなります。
食べやすいひと口大の大きさで収穫される極小型の丸なす。果皮がうすく果肉はやわらかいため、浅漬けはパリッとした食感でたいへん美味しく、お茶請けに最適です。
「野良坊菜」と書き、秋にタネをまいて早春に伸びるやわらかい「とう」を食べる野菜。耐寒性に優れ作りやすく、青菜の少ない春先にわき芽がたくさん伸びて楽しめます。軽く熱を通して様々な調理に利用します。
新潟小松菜系のとう菜。寒さに耐えて早春に伸び出した新芽と新葉は、あまみがたっぷりで、わずかにぬめりのあるやわらかさと独特の風味が特長の野菜です。
福井県勝山市周辺で育てられた「とう菜」。雪解け水で成長した花芽は繊維質を感じさせることのないやわらかさ。甘みがあって風味の良いおいしいふるさとの早春の野菜です。
秋にタネをまいて早春に伸び出した「とう」とやわらかな茎葉を食べます。寒さが厳しければ厳しいほどおいしくなると言われており、味が良いと評判です。わずかな苦みと濃厚な甘みは雪国の春には欠かせない野菜です。
新潟県下越地方で育てられた野菜。「晩生折菜」とも呼ばれ、やわらかく風味のある「とう」を摘み取って利用します。やわらかくて風味があり、早春には欠かせない野菜のひとつです。
秋にタネをまいて春に伸びてきた「とう」を摘み取って利用します。寒さに強く作りやすく、太くてもやわらかな「とう」は甘みがあります。たくさん収穫でき、春には欠かせない風味のある野菜です。
早春から晩春にかけて伸びる「とう」を食べる晩生のかき菜。「カブレナ」とも呼ばれ、太くてやわらかな茎葉がたくさん収穫できます。雪国の春には欠かせない風味のある野菜です。
根深ねぎ並みの太い白身で、しかも緑の葉先までやわらかい葉ねぎですから、根元から葉先まで美味しく食べられます。分けつ少なく、干しねぎ栽培にも利用できます。
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