●特性
耐寒性があって寒さの中でもよく肥大し、病気にも強いので作りやすい冬どり品種。裂球しにくいので畑に長く置くことができ、寒さの中で甘みが増しておいしくなります。
●発芽適温
15~30℃
●生育適温
5~25℃
●栽培方法
ポットにタネを3~5粒まいて発芽後1本に間引きます。育苗中は防虫ネットなどを利用すると強い雨や害虫予防に効果的です。畑には1㎡当たり、たい肥3kg、苦土石灰100g、化成肥料70gを施しよく耕しておきます。本葉5~6枚の苗を、条間60cm、株間40cmに定植します。植え付けてから約3週間後に1㎡当たり70gの化成肥料を施し、土寄せします。
栽培のポイント
早まきは避けて栽培例を基準に育て、寒さが来る頃に球の形になっていることがこの品種の成功のポイントです。また冬期のキャベツ栽培では内部黒変症という凍害痕が発生することがあります。結球したキャベツ内部の水滴が寒さによって氷結と解凍を繰り返した際、水滴付近の内葉が傷むことで発生すると考えられています。「長~く畑におけるキャベツ長兵衛」はこの凍害に比較的強い品種ですが、畑の乾燥や急激な気温低下が発生を誘発することもあるので、適時のかん水やベタ掛けなどの保温資材の利用が予防に有効です。また肥料のやり過ぎも発生を助長するので、追肥の量には注意しましょう。